父母の他界する順番で大きく変わるのは法定相続分だけではない

私は4人兄弟の長男として生まれました。
父は会社を経営しており、税理士ではと神戸の土地を含めて多くの資産を保有していました。母は経営などには疎く、専業主婦として生活していました。

父が亡くなったとき、兄弟で相続争いが始まるだろうと思っていましたが、意外にもそうはなりませんでした。会社経営者だった父はこの時を見越して、争いにならないよう、しっかりと考えられた遺言を顧問税理士に預けてくれていたのです。

私は無事に長男として会社の経営権を受け継ぎ、父の思惑通り、すべてはうまく行っていました。しかし、数年後、父が計算していなかった事態が起き、兄弟での相続争いが発生します。遺言も何も残さず、母が亡くなったのです。

会社資産のほとんどを相続していた母が他界したことで、会社の経営をめぐる争いにまで発展し、結局私は会社資産以外のほとんどを兄弟に譲り、なんとか会社を守りました。

父母の他界する順番で大きく変わるのは法定相続分だけではないのだと思い知った出来事でした。